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白玉老虎 백옥로호 はくぎょくろうこ

韓国民主主義大好き派は最悪の周回遅れにして無知な精神的引きこもり

先日韓国憲法裁判所で尹錫悦に対する弾劾が認容され、正式に尹錫悦は大統領職から失職した。この事を以って「韓国民主主義サイコー!」とはしゃいでいる者を多く見かけたが、こいつら何というアホウどもの集団なのかと思う。尹錫悦失脚後の韓国というのははっきり言って「地獄の一丁目を抜けて地獄の二丁目に足を踏み入れたばかり」というのが本当の所だ。そしてその地獄から抜け出せる望みは全く見当たらない。地獄の尹錫悦政権期はもちろん、政権交代後もまた変わらず延々と地獄の底をさ迷って苦しみ続ける未来しか残されていないように見える。現状のままではね。まさに無間地獄。

1990年代の民主化(正確には単なる文民政権化)後の韓国というのは保守二大政党が政権をキャッチボールしてきた訳であり、どちらか片方が大統領を出して政権を取ってもすぐに「アメリカ様最優先。財閥&金持ち様優先」の政策がたたって庶民の生活が悪くなり、失望した有権者がもう片方の保守政党に投票先を変えるというのを延々と繰り返してきた体制であった。現在の共に民主党とその前身政党及び、現在の国民の力とその前身政党の間でだ。世間一般に韓国の民主党は「進歩政党」だとか「左派政党」と見なされる事が多いが、これは全くの誤りである。韓国の民主党は結党時からして日帝時代の親日財閥当主がスポンサーになって作られた経緯があり、初期の有力政治家にも親日経歴のある者や独立運動経歴のある者でもものすごい右翼反共主義者が混成しており、右翼・反共・親米を是とした保守政党そのものであった。今の国民の力の前身と言うべき李承晩の自由党があまりに過激で暴力的だったから、相対的に民主党が進歩派っぽく見えたに過ぎないし、民主党もそういう「美しい誤解」イメージを政治利用してきた所が強い。もっとも最近では連中も開き直ったのか、李在明自身が自分らは保守だという実態を明言するようになったが。要するに韓国では「過激派の右翼」と「穏健派の右翼」が政権をたらい回ししてきたに過ぎなかったのである。アメリカやイギリスの保守二大政党とほとんど同じであり、両党にそれほどの違いなどありはしない。そもそも国家保安法(原型は日帝の治安維持法)という世界最悪の弾圧法・反共法が今も存在する韓国で、左翼政党など存在出来る訳がない。日本では左翼・左派と称する人間達がやたらと韓国の民主党とその大統領及び大統領候補(文在寅や李在明など)を礼賛するが、おまえらが推しているその政治家どもはどれもすっごい右翼だよ。矛盾を感じないのか? 
そしてこの保守二大政党の政権キャッチボールを延々繰り返してきた結果、韓国という国は何十年経っても世の中が良くならず、庶民の暮らしは悪くなる一方であった。世界最悪の自殺率。世界最悪の老人貧困率。世界最悪の貧富格差。世界最悪の長時間低賃金労働の新自由主義。これまでILOから何度注意されたか分からない、世界最悪の労働者人権。旧日本軍の流れを汲む世界最悪のイジメ軍隊とそこへの徴兵制。世界最悪の不平等隷属関係である韓米同盟。世界最悪の農漁業衰退ぶり。世界最悪の原発密集度。世界最悪の弾圧法にして人権抑圧法である国家保安法。世界最悪の大都市一極集中と地方の超衰退などなど…。韓国という国は「世界最悪」の総合商社みたいな国だが、それらは「民主化」後も何一つ改善・解決されなかった。数年前の朴槿恵弾劾のいわゆる「100万人キャンドルデモ」の後もそうであったし、今回の尹錫悦弾劾後も同じように韓国社会は何一つ良くなる望みはないであろう。日本といい勝負だ。まさに日韓仲良くしようぜ!

とりわけ今現在の韓国が過去と比べても最悪な状況だと思うのは、時はまさにウクライナ戦争による一大激変期、すなわち李海栄教授の言葉を借りれば「地政学的大転換」の真っ最中だ。冷戦後のアメリカ一極覇権はもう崩壊したのである。アメリカの言う事何でも聞いてエラソーに出来た時代はとうに過ぎた。韓国というのはとりわけ冷戦時代は西側資本主義陣営のショーウィンドウのような位置にあり、「西側と資本主義の優位」を世界にプロパガンダする意味でも特にアメリカから後押しを受けて経済発展してきた国家であるという事を忘れてはならない。日本も同様にそういう要素が大きかったが。だがその韓国と日本にとっての「真のお父様(笑)」だったアメリカ様もウクライナ事態以降は世界覇権を失って衰退し、自分だけが生き残るのに必死になり、これまで水をやって育ててきた韓国・日本・ドイツなどの子分達も実がならない状態になったので、それらを根こそぎ刈り取ってしまう事になった。「真のお父様」は自分だけが生き残る為に、刈り取った子分どもの根っこまでしゃぶり尽くすつもりだ。第二次トランプ政権後のアメリカは欧州・日本・韓国といった同盟国(家臣国)を食い物にする事も厭わない。先日の無茶苦茶な関税が良い例だ。韓国はアメリカ(バイデン前政権)の意向に忠実に従って対中貿易を減らしてアメリカとの貿易を増やしたのだが、それが現政権になったら「韓国は対米貿易で一方的に得をしてる」と言われて同盟国のどこよりも高い関税を賦課されたのだから。さらに半導体やバッテリーなど韓国にとっては虎の子・生命線とも言うべき有力産業を全部米本土に移転しろと圧力を掛けられ(現代自動車などはすでにそうし始めている)、アラスカの開発に莫大な投資をしろという圧力もある。アメリカは韓国を骨の髄までしゃぶり尽くす。さらに今後政権交代しても、尹錫悦政権同様にウクライナへ派兵させられそうになる危険も依然として小さくない。
こういう話を韓国民主主義大好き派の連中は分かっているのか? 尹錫悦弾劾に大喜びしてるその手の輩達のブログやSNSなどいくつも見てみたが、そうした問題意識を持っている奴らは皆無である(ただしウクライナ問題に関するスタンスで言うと、韓統連だけは幾分目の付け所が違っていてよそよりはナンボかマシだったが)。ただひたすら
はい、韓国の民主主義は生きて居ました!
命がけで国会に駆けつけ軍と対峙した市民と議員の判断力と行動力は永久に語り継がれるはず
民主主義は、民衆の血と汗と涙で成長する
国民が大統領を罷免する民主主義の韓国
皆さまの民主主義を守る力は完全です 日本人も韓国から学ぼう!
韓国の国民が大統領を引きずり下ろしました! 全世界が絶賛し全世界から信頼され今まで以上に飛躍するだろう! 本当に良かった! いつまでも語り継がれる歴史に残る出来事です!
といった、まるで現実というのが見えてない妄想爆発な戯言ばかりであった。とりわけ
此れから民主主義政権が樹立されるのだよ 其れより、自民党政権を如何にする日本人よ
という日本人ネット右翼とも何の違いもない愚かな夜郎自大ぶりには呆れてものが言えなくなる。世の中には在日朝鮮人の人権や日帝のアジア侵略史についてはある程度まともな事(と言うか単なる抽象論や常識論に基づくつまらない説教で、深みのある知識や分析や言説はゼロな場合が多いが)を言う者でも、韓国社会の実態や政治情勢や民主主義については何も知らずに、ただひたすら韓国を「地上天国扱いする者が多い。日本社会が酷過ぎるので、韓国という「隣の芝生」が超絶青く見えてしまうのであろう。韓国なんて日本と同じくらい(部門によってはもっと酷い)超絶腐った、西側のどこにでもある腐れ資本主義国家に過ぎないというのに! と言うか、その手のSNSユーザーで自身を在日朝鮮人であるかのように振舞っている者の内、本当の在日(朝鮮籍・韓国籍・日本籍か国籍は問わず)はどれだけいるのか疑問である。なりすましも相当にいるのではないか(もちろん国籍やルーツ的には本当の在日であっても、クズでゲスな精神的日本人・精神的アメリカ人はいっぱいいるが)。単なるアメリカの犬にして腐った反北朝鮮派でしかない徐台教なんかを好意的にリツイートする連中は、まさにそうしたサンプルケースであり、非常に疑わしい。仮に本当の在日であったとしても、その無知蒙昧ぶりには呆れる。
で、連中の大好きなその民主主義とやらで韓国の貧富格差が解消されたのか? 国家保安法が撤廃されたのか? 対米自立出来たのか? 労働環境が改善されたのか? 農漁業の衰退が防げたのか? 徴兵制が撤廃されたのか? 原発がなくなったのか? 日本に植民地支配責任を取らせる事が出来たのか? 何よりも朝鮮共和国との関係が改善出来たのか? 韓国社会におけるこうした最も重要な懸案や痛い問題において、何一つ韓国民主主義の成果などありはしないのだ。あるとしたら、軍事独裁時代と違って西欧型の自由選挙が出来るようになったというだけであろう。それとて富裕層上流階級の既得権を代弁する政治家・政党以外はまず当選出来ない。要するに日本の資本主義体制とおんなじ。まさに日韓仲良くしようぜ!
この手の連中は「今回の弾劾によって韓国の未来はバラ色」みたいに思っているのかもしれないが、そんな事は全くない。現状では民主党の李在明が大統領に当選する可能性が高いが、これまでと同じように政権だけ交代して政策は何も変わらず、数年して庶民の暮らしがむしろ悪くなり、また国民の力に政権交代というのを無限ループして終わると思う。朴槿恵が失脚して文在寅が取って代わったあの頃と全く変わってないって事に、いいかげん気付けよ。韓国ではこれまで一度も革命など起こった試しがないのだ。
韓国の現実を知らず(知りたがらず)、ウクライナ戦争後の地政学的大転換も気付かず(気付きたがらず)、ただひたすら「韓国民主主義サイコー!」といううわ言を口走って現実逃避にのめり込む奇人集団。それが親韓派とか韓国民主主義大好き派といった人種の正体である。果たして在特会に代表される嫌韓派差別主義者と比べても、どれだけまともなのか判断がつきかねる駄目な奴らではないか。

尹錫悦の戒厳令すなわち親衛クーデター以前以後から今に至るまで韓国で起こってきた事というのは、決して「民主主義を守る為の戦い」などではなかった。あれは保守二大政党とその支持者・受益者勢力間による権力闘争であった。「強力な権限を持った少数与党の大統領と、議会で議席の多い多数野党」という政治構図の中で、法案の可決と拒否権による廃案を熾烈に繰り返してバチバチやり合ってた訳だから。まさに世界チャンピオンレベルの欲と欲がぶつかり合う世界タイトルマッチクラスの権力の争奪戦。それ以外のものではない。もちろんそうした対立と権力闘争の中でも、財閥様やアメリカ様の御為になる法案だけは両者合意でバンバン通してきた訳だが。そうした権力闘争が頂点に達して起こったのがあの親衛クーデターであったという事だ。後は憲法裁判官をめぐる人事と尹錫悦・李在明両者が抱える裁判の日程をめぐる攻防、そして街頭における両陣営支持者の大衆動員といった権力闘争第2段階過程が続く。とりわけ「自分は民主主義を守る為に広場に集まってデモしてるんだ! 俺は民主主義韓国の誇らしい国民なんだ!」と自分に酔ってる連中ほど、保守二大政党の主導権争いに無自覚に利用された「役に立つ馬鹿」の度合いが強い。
あれは民主主義を守る為の戦いなどでは断じてなく、どこの国でも見られる典型的な「権力闘争」である。
これこそが尹錫悦親衛クーデターとそれに伴う韓国情勢を見る際に最も重要な観点であろう。

今回の件で韓国はより発展した民主主義国家になると多くの者は考えているようだが、全く逆であろう。むしろ今後の韓国はファシズムが台頭する可能性が高いと思う。この間に尹錫悦と国民の力陣営並びに李在明と民主党陣営の双方が執った大衆動員方法は、まさに自派の熱狂的支持者の狂気に訴えかけるファシズム的手法であり、ナチや旧日本軍青年将校のそれにより近い。尹陣営も李陣営もいずれも国粋主義丸出しに太極旗を振り回して(日本の堕落したサヨクですらさすがに日の丸は掲げないだろう!)デモを行い、相手陣営打倒と自分らの首領(尹錫悦または李在明)を絶対守護する事が民主主義と国家を守る事だと街頭で絶叫していた。そしてこうした大衆的狂気の源泉となっているのが、他でもない韓国の貧富格差や生活苦による社会への不満である。まさに今の韓国という国は大衆の貧困と社会に対する不満と世情不安によってファシズムへ走る前夜に該当しよう。尹錫悦と国民の力陣営並びにその支持層は見るまでもなく当然だが、対する李在明と民主党陣営並びにその支持層もまた民主主義とはかけ離れたファッショ体質に染まりきっていた。アメリカでもトランプ派と反トランプ陣営が内戦直前の一触即発状態だが、韓国もそれに近い。

「韓国の市民は丸腰でクーデターの軍を阻止した! 偉大な行動だ!」と人は言うが、あの時尹錫悦の命を受けて出動した軍は実は丸腰の市民よりも弱かった。尹錫悦自身が軍事というものを何も理解していない腑抜け(何せ若い頃徴兵逃れをして軍隊にも行ってないのだから)であり、軍に対する掌握も不十分で、そんな奴から無謀な命を受けた軍隊は使い物にならなくなる。自分の任務に疑問を持ってまともに遂行する事も出来なくなるからだ。クーデターを成功させるつもりなら市民の一人や二人平気で射殺出来るくらいでなければならない(朴正煕や全斗煥、それに最近シリアを占領したISやアルカイダを見よ!)が、あの時のブレブレで腑抜けになっていた韓国軍にそんな事が出来たと思うか? あの時の韓国市民達の行動など、偉大でも何でもなかった。

この間韓国で起こってきた事と今の世界情勢、すなわちウクライナ戦争後の地政学的大転換は切り離して考える事が出来ない。2022年にあの欧米帝国主義の命取りとなる戦争で、アメリカの言うがまま対露制裁同調とウクライナ支持をショーザフラッグした末期文在寅政権。その路線を受け継いで対露制裁はもちろん中国との経済関係を低下させ、対北関係もさらに大幅に悪化させた尹錫悦政権。アメリカの世界覇権が崩壊する中で、その衰退する帝国の「下駄の雪」となって自らも転落していったのが韓国(日本もだが)という国であった。そうした中で韓国内の政治的対立は激化し、ロシアからのエネルギーや食糧輸入の途絶によって民衆の生活苦は酷くなり、世情不安の高まりの中で保守二大政党の権力闘争は尹錫悦親衛クーデターという頂点に達する。アメリカは「アメリカンファースト&MAGA」の第二次トランプ政権となり、韓国に対する経済的収奪と圧力はさらに強まっていく。次期大統領が確実視される李在明もまたすでにアメリカに取り込まれて「忠誠の誓い」を立てており(2025年2月3日トランプをノーベル平和賞に推挙。同3月3日民主党による韓米同盟支持決議案提出と北の非核化支持など)、第二の文在寅または第二の尹錫悦となる事は規定路線であろう。
ちなみにこの李在明と民主党を支えてきた韓国の市民社会運動団体のほぼ100パーは「ウクライナ加油・暴露膺懲」であり、NATOやウクライナネオナチの下請け同然と化していた。知らない人が聞いたら驚くかもしれないが、従軍慰安婦問題を追及しているはずの正義記憶連帯もまた熱心なウク信であるという事を忘れてはならない。ウクライナネオナチに連帯する奴がどうして日本軍性奴隷制度を批判・追及出来るのか! 韓国の市民社会運動の腐敗堕落ぶりと西側欧米帝国主義陣営追従は限度を知らない。韓国民主主義とやらがポンコツである大きな理由の一つと言えよう。韓国人は日帝の過酷な植民地支配を体験しながら、そのメンタリティは(ある意味日本人以上に)欧米の白人帝国主義そのものであり、その帝国主義や植民地主義に立ち向かって来た第三世界グローバルサウスやBRICSと連帯・共感しようなど、考えた事も考える事も出来ない。韓国の「独裁派」「民主派」両陣営いずれも、日帝を指弾する資格を自ら投げ捨てているのである。

今の韓国という国を論じるにあたって、地政学的大転換は必須の前提条件である。しかしながら韓国民主主義信者ほどそうした現実を無視したがる。アメリカの覇権が崩壊して世界秩序が変わった事などどこ吹く風か、最悪のゴーイングマイウェイで「美しい韓国民主主義」という脳内妄想の世界に引きこもる。今の地政学的大転換と新世界秩序(多極世界秩序)の成立という数百年に一度の大激動の中において、「韓国民主主義」はそれについて行けないし絶対に通用もしない。最低な周回遅れであるという事だ。韓国民主主義信者当人達は己が現実逃避の引きこもりである事も周回遅れである事も自覚出来ていないし、自覚したいとも思っていないであろうが。この連中が「韓国は言われているほど素晴らしい民主主義国家でも何でもない」「ウクライナ戦争後の地政学的大転換」といった真実に到達する事は決してない
でもそうした連中ほどアメリカにとっては「超絶役に立つ馬鹿」だ。連中のような愚か者が多ければ多いほど、韓国に対する収奪がやり易くなろう。そもそも世界で何が起こってるかも分かってないんだから、アメリカに抵抗する考えすら起こらないであろう。

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切り貼り劇場2025.02.19(2025.03.04大幅に作品追加、解説文改訂)

※2025.03.04
エピソード4以降を追加し、解説文を新しく書き直しました。

今回は切り貼り漫画を御覧いただきたいと思います。特に深い意味はございません。

今回のテーマは「狡兎死して走狗烹らる」です。朝鮮語の会話や文章では一般的に「토사구팽 兎死狗烹」という四字熟語で表現される事の多い言葉で、意味は広く知られている通り「用済みとなった手先が処分されたり捨てられる」事を意味します。元は古代中国の呉越春秋で越の国を強国にした宰相の范蠡が位人身を極めた後に、王から切り捨てられる事を予見してスッパリ身を引いた事から来ています。これは後に漢楚の戦いを制して天下を統一した劉邦の重臣であった韓信の時にも言われましたが、范蠡と違って韓信は身の処し方を誤って粛清されてしまいます。このように「狡兎死して走狗烹らる」事を上手に回避した范蠡と避けられずに命を落とした韓信の各晩年は、中国史を彩るエピソードの中でもあまりに対照的なお話として知られてきました。

今2025年2月以降の現実世界を見ると、まさにこの「狡兎死して走狗烹らる」現象が、それもアメリカの周辺で巻き起こっています。第2次トランプ政権になってから、これまで海外のカラー革命扇動や世論工作などの為に金をバラ撒いてきたUSAID(国際開発庁)やNED(全米民主主義基金)といった機関が相次いで廃止されたり資金凍結され、そこにタカってきた人間達が食い詰めて阿鼻叫喚の様相を呈しているからです。もちろんこれでUSA帝国の海外工作政治が全くなくなる訳ではありませんが、この二つの機関がこれまでやってきた悪事を考えれば、それでも一歩前進と言えるでしょう。マルクスやエンゲルスの言うように社会は一時的後退があっても常に前進的発展で貫かれている、という事でしょうか。まあ、アメリカも今までさんざんやり過ぎて、純粋にゼニがないという事なのでしょうが。ウクライナへの軍事援助を停止するに至ったのもそういう事でしょう。「勘弁してくれよ。ねェ袖は振れねェんだよ」と。
USAIDとNEDの廃止によってアメリカ周辺や界隈で起こっている事、それはまさに天下統一後の漢で行われた劉邦の重臣大粛清にも匹敵する有様と言えます。違いがあるとすればかつての漢は天下を取った(日出 sunrise)後に粛清が行われたのに対し、今のアメリカは一極世界覇権という天下を失って(日落 sunset)から大粛清が行われているという事でしょう。日出時に大粛清が起こった漢帝国と、sunset時に大粛清が起こったUSA帝国。まさに多極世界秩序が構築されつつあるウクライナ戦争後の今現在を象徴する現象と言えます。
そんな「アメリカの台所事情」に端を発した、ある種の人々にとっての阿鼻叫喚の地獄絵図、切り貼り漫画で御笑覧下さい。


・エピソード1
大日本帝国の最たる被害者であった朝鮮民族。その在外同胞の中でも在日ほど苦難の道を歩んできた存在はありません。日本敗戦と植民地解放後も酷い差別が国の政策として行われてきた為、それに対する抵抗と民族文化・精神の守護こそが在日朝鮮人の歴史そのものであったと言えるでしょう。「在日朝鮮人は解放後も敵地で生きる事を余儀なくされた」これは他の国(中国・旧ソ連圏・アメリカなど)の在外朝鮮民族同胞との最大の違いであります。しかしそんな中にも恥ずべきアメポチや親日派や民族反逆者は少なからず出現しました。私利私欲の為に同胞を食い物にし、アメリカや日本のイヌになる。そんな最悪の鼻つまみ者達がこちらになります。




・エピソード2
アメポチはアメポチでも必ずしも一枚岩という訳ではなく、いくつかの派閥や系列が見られるようです。米本国で政権交代したにも関わらず、依然としてバイデンやオバマといった旧民主党政権を崇め奉る者達が欧州や日本や韓国といった属国には少なくありません。普通は金や権力の切れ目が縁の切れ目で、没落した手下達は第二の人生をスタートさせるべきなのですが、なかなかそれが出来ない人もいるようです。もちろんそんなのを「忠義あっぱれなり」などと褒める必要は1ミリもありません。鼻で笑って石をぶつけて馬鹿にするのが相応しい対応でしょう。







・エピソード3
この女も今までさんざん悪い事やってきた奴でしたねえ。しかもUSAID長官時代にこの女が全斗煥や盧泰愚もびっくりという天文学的な不正蓄財をしたというのは、米政界では公然の秘でした。でもアメリカで政権交代し、USAIDが解体されて、この女もXデーが近いんじゃないかという海外ニュースがありました。例によって日本や韓国では全く報じられませんでしたが。何でもこの女の次はクリントン夫婦の番だともっぱらの噂。ぜひ現実にそうなって欲しいと切に思いますが、さて。
















・エピソード4
日本の最たるアメポチ新聞と言いますと、かつては読売や産経といった保守紙のイメージがありましたが、近年においてはむしろ朝日新聞のような進歩紙の方があからさまに酷いでしょう。特にウクライナ戦争後の朝日の論調は凄絶の一言で、結局朝日は戦前の戦争協力なんて全く反省してなかったんだなという事がよく分かります。でもそういう事を続けていたらどうなるのか。それをネタにしてみました。







・エピソード5





・エピソード6




・エピソード7
米シカゴ大学にジョン・ミアシャイマーという教授がいます。当ブログでも以前ネタにした事がありますが、極めて厳格な現実主義者で、とりわけウクライナ事態以降の国際情勢を的確に鋭く読み通した人物でした。もちろんウクライナ加油一色の日本や韓国のマスコミではほぼ黙殺されてきましたが、こうした優れた分析の出来る知識人を黙殺した事が日韓両国を官民問わずまともに国際情勢を読めない間抜けにしたと言って良いでしょう。昨年の夏か秋だったと思いますが、ミアシャイマーは中国の清華大学で討論会に招かれて大盛況となり、ミアシャイマーのサインを求める学生達で大行列になったそうです。言うまでもなく清華大学というのは中国ではトップの大学であり、今や日本の東大なんか足下にも及びません。やっぱり中国のような偉大な発展を成し遂げた国と、日本や韓国のようなみすぼらしいアジアの腐った資本主義国家では学生の質からして違うという事を思い知らされた一件でした。日本や韓国だったら考えられません。
さて、そんなミアシャイマー教授ですが、この人がもしイスラエルのネタニヤフと対話したらどうなるのか、という考えが不意に浮かびました。そう、あのパレスチナ人大虐殺犯のネタニヤフです。それを2秒で考えた結果物が以下のネタになります。





・エピソード8
冒頭で取り上げた在日同胞社会の最たる鼻つまみ者軍団。そいつらの未来を予想してみました。もちろん「토사구팽 兎死狗烹」以外にはあり得ないでしょう。奴らには当然の報いがあって然るべきです。それでもいかに民族反逆者とはいえ、同胞の手で筆誅・落とし前をつけるのがせめてもの情けというべきでしょうか。正直な話、今回の切り貼り漫画特集で筆者が一番発表したかったネタでもあります。




・エピソード9 エピローグ
今回のテーマで大トリを飾るのはやはりこの人しかいません。先日ホワイトハウスに招かれて首脳会談の場で大騒ぎを起こして笑いものになったこの人です。ただし今回のネタはそれより前にサウジアラビアで露米協議が行われた直後に作り始めたネタなのでタイミング的に微妙になってしまいましたが、それでもこの人の現在の状況を反映出来ているとは思います。アメリカ自身が政権交代して方針を変えたというのに、こんなのにまだくっついて連帯だなんだと言ってる欧州とか日本とか韓国とか一体…。この人はもうベトナム戦争最末期の南ベトナム大統領だったグェン・バン・チューとおんなじ状況だって事に気付けよって話です。






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【翻訳記事】ハン・ソル氏のフェイスブック2025年1月15日付記事より「愚かな公捜庁と共に民主党による尹錫悦英雄化、粥炊いて犬にくれてしまった」

今回はおなじみハン・ソル(한설)氏(元韓国首都防衛司令部参謀長、陸軍軍事研究所所長歴任)が、先日の尹錫悦逮捕について分析した記事を翻訳して御紹介したい。
あんなアホみたいな戒厳令を発動して数時間で撤回に追い込まれ、独裁者だ何だとボロクソ言われて国会でも弾劾が通った尹錫悦。その後ようやく逮捕されたものの、今後の情勢は予断を許さない。それどころか情勢次第では尹錫悦の復権という最悪の事態すらあり得るという。それについて御覧いただきたい。「民主主義を守った韓国キャンドル市民の勝利じゃあああああッ! 尹錫悦が罷免されて集会が盛り上がりよるでえええええッ!」などとアホみてェに舞い上がってる親韓派達の主張がいかに表面をなぞっただけの軽佻浮薄で無内容なものかお分かりいただけよう。
(訳者の解説は後で追記する予定です。今は正しい現状とその分析を日本にいる人達に知っていただく事が先決と判断し、記事本文を先に掲載します)

原文記事URLはこちら。
https://www.facebook.com/seol.han.1253/posts/pfbid024Cw3wipXyXCooRxSbpFZJ7ZPFcXgoUWZhKJg9cMnqZ6aXUweAmc8ovWaiCCFEdhul



25-1-15 愚かな公捜庁と共に民主党による尹錫悦英雄化、粥炊いて犬にくれてしまった。

尹錫悦逮捕作戦が始まった。幸いにも憂慮していた流血事態は発生しなかった。おそらく尹錫悦が銃器を使用するなと指示したものと見られる。今後の事態を展望して評価するにあたって、今回警護員達がそのまま退いたものではないという点は指摘しておかねばならない。尹錫悦がこれからどのように対応してくるかを展望するのに重要な要素であるからだ。

尹錫悦は騒音を通じた関心誘導を戦略として設定したようである。弱者と強者の立場が変わり、今や尹錫悦は共に民主党(以下「民主党」:訳注)と民主党の統制と指示を受ける強力な公捜庁と警察の弾圧を受ける弱者と見られている。尹錫悦を不法無道な者に仕立て上げねばならないのに、民主党と公捜庁それに警察が不法無道に認識されていると見られる。これは民主党の完全な戦略的失敗だ。

今回逮捕令状を執行する過程で指摘する事は二つだ。第一は公捜庁と警察が許可なく大統領室官邸に進入した事である。今回発行した逮捕令状には刑法110条と111条が適用されないという内容が記載されていなかったという。尹錫悦に対する逮捕令状や警護次長に対する逮捕令状いずれも記載されていなかった。

これは西部地裁が令状を発行する時に、それ以前に記載していたのを削除したものだ。人々はなぜ判事が今回は刑法110条と111条を記載しなかったかに対する疑問を提起していない。当然以前に記載されていたなら今回も記載せねばならない。今回記載しなかったのは、何かある力が作動した事を意味する。解釈の余地が何分にも多い為だ。

こうした状況で公捜庁と警察が大統領官邸に侵入する為には、警護責任者の許可を受けねばならない。公捜庁と警察は警護責任者の許可を受けずに進入した。これは明白な実定法違反である。通常的であるならば射撃しても構わない。

第二は公捜庁が55警備団長に強要して領内出入許可を受けたという事だ。55警備団はいかなる場合にも大統領官邸地域出入を承認する権限がない。権限がない者に権限を行使するよう強要したのだ。マスコミ報道でこの問題に対する甲論乙駁が進行している。公捜庁は事実上公文書を偽造して大統領官邸地域に侵入した訳だ。

万一革命や暴動であったならこうした手続きは無意味である。おそらく尹錫悦は怒った群衆に殺された事だろう。だが今は革命や暴動ではない。尹錫悦を処罰しようとしたら法的手続きにいかなる瑕疵もないよう気を付けねばならない。それなのに公捜庁と警察は非常に愚かな真似をしでかした。

尹錫悦が果川(과천 クァチョン)の公捜庁へと移動するという。そこで捜査を受けるとしよう。公捜庁と警察が尹錫悦をどのように扱うだろうか? 200余頁の質問をするとしても、尹錫悦はすでに言及したように黙秘権を行使するだろう。二日間時間を過ごした後に公捜庁はどうするだろうか? 拘束令状を請求するだろうか? 拘束令状が出たらどうするだろうか? そのまま起訴するだろうか?

今起訴したらどんな状況が繰り広げられるだろうか? 退屈な法的攻防が行われるだろう。そのようになれば今進行している弾劾審判も空転する可能性が非常に高い。弾劾審判も時間との戦いだ。4月が過ぎれば文在寅時代に指名された憲法裁判官が退いて、新しい憲法裁判官を任命せねばならない。こうなれば崔相穆大統領権限代行が大統領枠の憲法裁判官を任命出来るかどうかの問題で格闘する事になるだろう。

4月が過ぎれば尹錫悦弾劾容認は難しくなるかもしれない。そうなれば最悪の状況になるのだ。再び尹錫悦が戻って来る。ほんの少し前であっても尹錫悦の復帰は考える事すら難しかった。だが今は違う。尹錫悦の支持率がむしろ上がっている。街頭での争いで李在明が尹錫悦に敗北している。こうなれば韓国社会は急激に極右化してしまうだろう。

公捜庁と警察が責任者の許可なく大統領官邸に侵入した事、そして公捜庁が55警備団長の境内出入許可を偽造した事も深刻な処罰の対象になるだろう。法に対してはよく分からないが、映画を見れば捜査当局が不法に逮捕したり証拠を確保すれば、証拠の効力が喪失するものと知っている。

尹錫悦とその弁護人達はこうした状況を楽しんでいるかもしれない事だ。不法に逮捕をして審問をしたという口実を与えたのだから、尹錫悦の弁護人は当然公捜庁を公文書偽造嫌疑で告発するだろうし、警察は大統領室無断侵入で告発されるだろう。そして内乱罪裁判は目茶目茶になってしまうだろう。証拠と逮捕そして審問の法的効力があるかないかで長い時間を送る事だろう。結局局面は尹錫悦が望む通りに流れる蓋然性非常に高まった。

弱者と強者、悪人と善人の位置がひっくり返っている状況が展開されている。戒厳事態が発生するや否や、筆者は即刻総理の交代を言及した事がある。民主党の立場に友好的であったり、最小限中立的な人物を総理に任命するよう強要してこそ、権力を掌握出来る為だ。だが李在明は本人の司法リスクを回避する為の早期選挙の為に弾劾に集中した。弾劾が議決されればそれまでと考えたが、状況は全く違う方向へ流れていった。

筆者はこうした状況を見て李在明の実力不足だと評価した事がある。今回において尹錫悦だけ逮捕すればあらゆる事が全てうまく行くものと考えたようだ。尹錫悦を逮捕しても状況は何一つ変わった事はない。むしろ尹錫悦を無道な犯罪者から李在明の権力野欲で犠牲にされた弱者にしてしまっただけだ。

尹錫悦逮捕が弾劾審判に影響を与えるだろうと判断ミスしたものと見られる。結局現在は世論に敏感になるしかない。国民の力と尹錫悦の支持率がだんだんさらに上がっている状況で、憲法裁が迅速な審理をしそうにない。最初は迅速に審理しそうだった憲法裁は、最近になって十分な防御権云々と言っている。

李在明は弾劾議決過程で深刻な失策を仕出かし、今また引き返せない失策を仕出かしている。最初から返し技に気を付けろと話したが、李在明はそうした話を刻み込むほどの人となりになれないようだ。

状況は流れていった。内乱罪断罪は退屈に引き伸ばされるであろうし、弾劾も容易くないようだ。粥炊いて犬にくれてしまった。

※訳注
「粥炊いて犬にやった 죽쒀서 개줬다」
朝鮮語で「努力しても他人の為にばかりなる」「無駄骨」といった意味のことわざ。

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アジア記者クラブウウウウウッ…




本当これに尽きる。大統領が尹錫悦に変わっただけで南北が臨戦態勢になったみたいな事を言ってるが、これこそアジア記者クラブが朝鮮半島の事を何も知らない証拠であろう。実際には尹錫悦政権になる前、文在寅時代から北南関係は超絶悪化して、「臨戦態勢」に突入していた。おそらくアジア記者クラブは「6年前(当時南側は民主党の文在寅政権)」すなわち2018年の平昌冬季五輪に北側の参観団がやって来て、それを契機に南北対話が再開した「平昌デタント」時期の事を言いたいのであろうが、その前に文在寅政権は何をやってた? 世界中で「北に石油を売るな」の言い付け外交をしまくってたではないか。それがあまりにあさましい姿なので、ロシアのプーチンからやんわりたしなめられた程だった。そのくせ、当時日本の安倍とは満面の笑みを浮かべて「対北包囲網成立ッッッッッ! 韓日関係最高潮ッッッッッ!」みたいに大はしゃぎしてたのを筆者は絶対に忘れない。筆者は文在寅という男について典型的な冷戦主義者の反北派だという事を熟知していたつもりだったが、その記事を見た時はさすがに自分の認識が甘い事を思い知らされた。「文在寅は筆者が思っていた以上のクソ野郎であった。こいつは絶対に信用ならん」と。

♡仲良し♡
↑ ほれほれ、おまえらの大好きな文在寅大統領だぞおおおおおッ。これが「愚物」でないと? 

「平昌デタント」は平昌五輪から2019年2月28日のいわゆる「ハノイノーディール」を以って終結し、以後再び朝鮮半島は対決局面に戻った。その間に南の文在寅政権は何をやったのか? 


北側からの呼びかけを一切無視して開城工団や金剛山観光を再開せず。5.24措置も解除せず。

9.19北南軍事合意を結んでおきながら、その裏では北側首脳部を暗殺・除去する為の「斬首部隊」設立。

韓米軍事訓練を縮小するどころか、実際にはむしろ拡大。しかも対中国牽制まで視野に入れた拡大というおまけ付き。

文在寅政権期間中は軍事費が爆上がり。前任の李明博・朴槿恵時代をはるかに凌駕する増え方で、そのかなりの部分がアメリカの軍需産業の懐に入って、F35はじめとするポンコツ兵器の数々がボッタクリ価格で納品された…。

2018年に「平昌デタント」が始まっていた時期にも関わらず、ある対北協力事業家を国家保安法違反で逮捕。この人の対北事業はかの李明博・朴槿恵政権時代であっても何の問題なしに行われてきたものだった。それを「南北融和をリードする文在寅政権」が、それも国家保安法違反容疑で逮捕・弾圧(その後2023年3月に無罪判決)。文在寅は李明博・朴槿恵よりも酷い大統領だったという結果だけが残る。ちなみに文在寅は若い頃は国家保安法に反対していた弁護士だったが、後に大統領選挙へ出る時に変節して国家保安法賛成に回った。さらに言うと、この対北協力事業家逮捕を文在寅政権側から推進したのが当時の民情首席&法務長官にして後の祖国革新党代表である曺国だったという事も付け加えておきたい。文在寅と曺国はかつて企業側の巨額な損害賠償請求に脅かされている労働運動を助ける活動をしていた事があるが、後にあっさりと変節したばかりか、政権を握ってからはそうした労働組合を弾圧する三星などの財閥の利益にしかならない酷い法律ばかり通した。あいつらは尹錫悦と比べても全く遜色のない人間のクズである。日韓連帯運動関係者にはこの曺国をやたらと英雄視して推している奴らが多いが、バカなの? 死ぬの? 日韓連帯運動ってアンポンタンどもの巣窟なの?

2022年2月ウクライナ事態勃発。政権末期の文政権は早々にウクライナ&ゼレンスキーへの支持対ロシア制裁への同調を宣言。小麦や天然ガスの輸入に大きな支障が生じて、物価爆上がり&韓国の経済に大打撃。日本と全く同じ。まさに日韓仲良くしようぜ! さらに見逃せないのは、文在寅政権はウクライナ事態が起こるや待ってましたとばかりに「エネルギー安保危機」を口実に原発推進を宣言。何で日本の親韓派は誰も彼も「文在寅脱原発神話」を信じ込んじゃってるのかね? 全然違うよ。


…とまあこんな感じで、文在寅が任期中にどれだけ酷い事をやってきたか、対北融和などポーズばっかりで中身が全くない、それどころか隙あらば北側の体制を転覆しようとしていた(斬首部隊や北の非核化)という事がお分かりいただけよう。尹錫悦は文在寅のそうした対北政策を継承したに過ぎなかった。「文在寅は対北対話を推進したが、次の尹錫悦がそれをひっくり返して戦争の危機が高まった」などというのは全く事実に反する。文・尹いずれも北側と関係を改善して朝鮮半島の恒久的な平和を築こうなど、全く本気で思ってはいなかった。文・尹いずれも歴代韓国政権の中で最も親米的で反北的で反中的であった! だから、朝鮮共和国は2023年末の党全員会議で敵対的二国家関係と統一の放棄を宣言したのである。文・尹両政権があまりにも酷かったから、もう相手してられるかという事なのだ。
ちなみに上記で列挙した文政権の酷い政策の数々は、基本的に外交や安保関連の代表的な例を挙げ、国内の民生・労働問題関連についてはあまり取り上げていない事をお断りしておく。と言うか、実は民生・労働問題こそ文在寅政権における悪政の真骨頂だったもので、それらを語りだしたら朝まで酒が飲めるくらいのレベルである。あまり長くなるのでそれらについては別の機会に語りたい。まあ文在寅なんてロクな大統領じゃなかったという事であり、そんな奴を「民主主義の神様」みたいに崇め奉る日本人の親韓派は頭がおかしいか超絶無知という事だ。

こういう経過を全く理解していないアジア記者クラブの朝鮮半島認識、無知を通り越して救い難い。アジア記者クラブはこれまで香港事態やウクライナ事態、それに西アジア(いわゆる中東)情勢やベネズエラなどの中南米情勢などについては優れた情報発信と分析を行って来たと思う。筆者もそれらから多くを学ばせていただき、評価もしている。しかしながらアジア記者クラブは朝鮮半島の事になると途端に駄目だ。今回のように全く事実とも符合しない間違った事を平気で言う。それ以前にアジア記者クラブは朝日関係についても何かと言うと「平壌宣言に基づいて国交正常化を」という、日帝の植民地支配責任を軽視した主張をするなど問題だらけであった(しかもあの宣言を「条約に準じる」とか勝手な事まで言ってる!)。平壌宣言が植民地支配責任に全く「無答責」な、日韓協定と同質のものである事は明らかだというのに! 朝鮮半島の事に無知なだけでなく、アジア記者クラブにもやはりそこらの一般日本人と同じで朝鮮半島に対する軽視・蔑視意識が心のどこかにあり、それがこうした無神経な発言につながっているのではあるまいか。それをごまかす為なのか、やたらと韓国の民主化運動やその流れを汲むいわゆる民主勢力(民主党や各市民・社会運動団体など)をひいきして「韓国の友」のようなツラをしたがる。これはアジア記者クラブに限った話ではなく、この間香港やウクライナの問題でMSM(maistream media 欧米主流メディア)とは違った情報発信をしてきた「代案メディア的活動」をしてきた多くの日本人達に見られる傾向であった。欧米主流メディアに反発する気骨のありそうな連中でさえ、朝鮮半島の事になると途端に無知丸出しになり、ただの親米反共反北派の右翼でしかない文在寅だの、俗物タレント学者以上のものではない曺国なんかをヨイショする。文在寅も曺国も徹底した韓米同盟絶対主義者だったよ。つまり尹錫悦&国民の力とおんなじ。前者が「穏健派」のエセ紳士右翼なら、後者は「強硬派」のヤクザっぽい右翼という話でしかない。大韓民国なる「国家」には右翼しか存在しないのだ。左翼なんかいないし、仮にいたとしてもカワウソ並みの絶滅危惧種なので、政治的社会的には影響力ゼロである。しかもその絶滅寸前の「天然記念物」を保護するどころか、むしろ積極的に駆除(ジェノサイト)している。国家保安法の下に! 尹錫悦さえ辞任すれば「戦争もなくなり平和にな」ってバラ色の未来が訪れるかのように思い込む事ほど酷い脳内お花畑はない。

・大韓民国は世界有数の反共ファシズム国家にして、西側のどこにでも見られる腐敗した資本主義国家である。
・韓国は米軍の占領下にあり、外交や軍事などの国家主権をUSA帝国に掌握された下位同盟国(衛星国・属国)である。
・かつて日本帝国主義の苛烈な植民地支配を受けながら、今現在ほとんどの韓国人(民主派か独裁派か問わず)のメンタリティは欧米帝国主義国家の白人そのもの(想像白人)である。植民地解放後に強烈な反帝民族主義国家となり、第三世界非同盟運動と連帯してきた朝鮮民主主義人民共和国とは180度真逆。

韓国という国を語るにあたって、第一の前提となるのが上記の事柄である。「12・3戒厳令と韓国の民主化運動」だとかそんなのは割とどーでもいい。「民主主義が機能してるから。日本は、韓国と比較することさえ恥ずかしい」などというのは、一体どこの異世界転生ラノベの話をしているのか。韓国の民主主義の度合いなんて日本とほとんど同じ水準であり、つまり根本的に駄目という事なのだ。
親韓派だとか韓国びいきの日本人ほど北南朝鮮半島国家の事を知らない人種はいないであろう。それに関しては嫌韓右翼と全く同じである。日本人はすべからく右翼も左翼も朝鮮半島の事を全く知らないのだ。韓国を差別して貶めるレイシスト連中も、逆にやたら大絶賛して地上天国のようにヨイショする奴も、どちらの言う事も信用してはならないのである。どっちの言う事も現実の韓国とは全くかけ離れ過ぎている。
「知らんねやったら黙っとけや!」
親韓・嫌韓問わず、こうした日本人どもに筆者が言いたいのはこの一言に尽きる。

まあでも、アジア記者クラブの最近の朝鮮半島関連諸発言で言うと、「北朝鮮軍ロシアに派兵」のフェイクニュースに比較的否定的だった事だけは褒めても良いであろう。「代案メディア的活動」をしている者の中にもこのフェイクニュースを信じて「北朝鮮よ、憎きウクライナ軍をやっつけろ」みたいにラリってる情けない人が結構いるので、その点だけはアジア記者クラブがナンボかマシかな。筆者がアジア記者クラブに0点ではなく20点を付けた理由でもある(笑)。

ウクライナへの韓国軍派兵を推進していた尹錫悦の弾劾が通った後にも関わらず、今韓国では「北朝鮮軍ロシアに派兵」のフェイクニュースが以前よりももっと派手で大量に流されるようになっている事をどれだけの日本人が知っているであろうか? 韓国に対するウクライナ支援&派兵の圧力は尹錫悦が弾劾されても変わらないし、それどころかアメリカでトランプが大統領に就任しても変わらないかもしれない。トランプの言う「ウクライナ戦争解決策」なんちゅうのは、要するに欧州・日本・韓国などの属国どもに戦後処理のゼニや労力(平和維持軍派兵など)を全部負担させて、アメリカはビタ一文出さずオイシイとこだけ俺のものという事でしかないのだから。「北朝鮮軍ロシアに派兵」というフェイクニュースがどういう意味を持っており、それを信じる事がどれだけ重大な災いをもたらすか、もう少し良く考えた方がいい。「北がウクライナ相手にこんなにドンパチやってるぞ。だから北の敵国である韓国も日本もウクライナにもっと武器と軍をよこせ」という事なのだ。
言っておかねばならないが、他ならぬロシアである程度著名な軍事ブロガーだの軍事評論家だの言われている者の中にも、裏ではキエフ側と内通して二重スパイみたいな事をしているのも結構いる。そうした連中もまた「北朝鮮軍ロシアに派兵」のフェイクニュースを流す有力なデマ発信元だ。「北朝鮮軍ロシアに派兵」のフェイクニュースには大きく分けて二つのパターンがある。
一つ目はキエフ当局や西側諸国の当局やマスコミが流すもので
「間違いなく北朝鮮はロシアに派兵している。だが装備も貧弱でロシア軍との連係もうまく出来ず、ウクライナ軍によって何百人もぶち殺されて大負けしている」
という「北朝鮮ボロ負け」パターン。
二つ目はロシア系二重スパイが流すもので
「間違いなく北朝鮮はロシアに派兵している。だが連中は鬼神のごとき強さで、ウクライナ軍を何百人もぶち殺して大勝ちしている」
という「北朝鮮大勝利」パターン。
両者は全く正反対の事を言っているようだがそうではない。両者の主張に共通している「間違いなく北朝鮮はロシアに派兵している」という部分が肝心だ。朝鮮共和国がロシアに派兵してウクライナと戦争している、というデマを既成事実化する事が重要なのであり、現地に存在すらしない「ゴーストアーミー北朝鮮軍」が勝ったの負けただのはどーでもいい事なのだから。何よりも「北朝鮮ボロ負け」と「北朝鮮大勝利」を同時に流す事で、反ロシア派と親ロシア派の両方を騙して朝鮮軍の派兵を既成事実化出来る訳であり、そうなれば反露派・親露派どちらにも韓国と日本のウクライナ支援・軍隊派兵を容認させる事が出来るではないか。繰り返すが、「北朝鮮軍ロシアに派兵」というデマを流して人々に信じ込ませる目的というのは、韓国や日本にもっともっとウクライナへ武器や軍隊を送らせる事である。「北朝鮮軍ロシアに派兵」とう大嘘を信じ込ませた時点で奴らの勝ちなのだ。「北朝鮮ボロ負け」であれ「北朝鮮大勝利」であれ、これらを信じた時点でその者はオレオレ詐欺に引っ掛かって大金を振り込んでしまいそうな高齢者と同じ状況に陥る。引き返すんなら今のうちだよ? 他人事だから、わたしゃ別に構わないんだけどさ。「北朝鮮軍ロシアに派兵」というのは超大規模な国際的特殊詐欺(この手の詐欺劇自体は珍しいものでもないが)であり、諸葛孔明や司馬仲達もびっくりの深謀遠慮な策略ではないか。この策を仕組んだのは相当に悪知恵の働く奴である事に違いない。「ウクライナ戦争は認知戦にしてハイブリッド戦争」たる所以である。もっとも「ウクライナ戦争は認知戦」と最も主張してた物理学博士が、一番その認知戦に引っ掛かって「北朝鮮軍ロシアに派兵」を信じ込んだり、「イスラエルの敗北確定」みたいな事言って精神勝利しているようでは…。

「バイデンが最悪ならトランプは極悪」by李海栄教授

澤山物理学博士のように「グローバルサウスとBRICSの戦勝です」みたいに情勢を楽観視し過ぎるのは危険である。2011年の原発事故の後も広瀬隆(こいつも朝鮮半島の歴史や情勢を何も知らないくせに大の文在寅推しで親韓派で良識派のようなツラをするのが大好きな一方、その文在寅にも劣らぬもの凄い反共主義者だったが)ら老害活動家らが「もう少しで原発を止められます」みたいに楽観論を振りまいた結果が今の体たらくなのだから。アメリカもイスラエルもまだまだ侮れない。シリアの件で我々はそれを痛いほど痛感させられたではないか。

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第三世界グローバルサウスから見た韓国の「弾劾政局」って…

こんな訳の分からんオンライン署名が行われているらしい。


https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe7izEPJEKXefPDGYTVnz-LcU5cscEEPWSP9CcA4NWpkgl9dA/viewform
윤석열 탄핵촉구 재외동포 서명
(尹錫悦弾劾を促す在外同胞署名)


まあ要するに
「誰が何と言おうと尹錫悦夫婦は弾劾されなければならないのだッッッッ! 奴らは辛うじて守られてきた「韓半島(笑)」の平和を放り捨てて戦争の危機を呼び込んでいるのだッッッッ! これに対して在外同胞は、尹錫悦の国政運営を中断させなければならないのだッッッッ!」
という事で在外同胞に署名を求めるという趣旨なんだそうだ。

…エラソーな事言ってやがるな。一応この署名は「在外国民有権者連帯」と称する連中がやっているようで、要するに韓国出身者で外国に出ている人間を主なターゲットにしているようだ。従って他の立場の朝鮮民族在外同胞、すなわち韓国での投票権がない者には特に関係のない話である。朝鮮籍の在日は当然であるし、米国籍の在米同胞、中国朝鮮族や在中朝鮮人といった在中同胞、旧ソ連圏の高麗人同胞といった人達にとっては「あっしにゃァ関わりのねェこって」で終わってしまう事だ。一応韓国籍の在日で韓国に投票権がある者ならこの署名の範疇に入るかもしれないが。つまり全世界の朝鮮民族共同体の中で考えても、著しく狭い世界の署名活動なのだ。特に在日の中でも総連の活動家や朝鮮共和国を支持する者であれば、なおさらこんなものに肩入れする義理などない。それどころか韓国は共和国にとって今や「第一の主敵」であり、統一の対象ですらなくなった。「敵国に対する」という観点からすれば、韓国が混乱・衰退する事は望ましい事であり、むしろこのまま尹錫悦が権力の座に居座ってもっともっとアホウな事を積み重ねてくれた方が良いではないか。あんな尹錫悦の弾劾に賛同してやる義理は1ミリもありはしない。まあ、仮に弾劾が通ったとしても次の大統領最有力候補は李在明だぜ? こいつも尹錫悦と同じで過去にはっきりと「北は主敵。あんな世襲の独裁体制は我が自由大韓民国とは絶対に相容れない」とか堂々と言ってたし、韓米同盟は宇宙より重いという徹底したアメポチである事を考えれば、今回の弾劾が韓国の民衆の生活だとか朝鮮半島の平和には全く関係がないという結果だけが残る。李在明なんて本質的には「韓国の橋下徹」だよ。苦労人出身が弁護士や政治家になったけど、考えるのは自分の私利私欲ばっかりで、全然社会的弱者や大衆の味方じゃない。やはり韓国の弾劾政局は「コップの中の嵐」であり、どーでもいい事なのだ。
こんな署名に感動して自分の国の事でもないくせに「より良い韓国・朝鮮半島、我々の家族・未来の為に」とか言ってるウスラ馬鹿の日本人、それに先日代表が実刑確定した祖国革新党推しの訳分からん奴、超笑えるんですけど。韓国の民主化運動だの民主主義だのにドリーム見てる連中というのは、要するにただの現実逃避でしかない。日本の悲惨な政治・社会状況を現実的にどうする事も出来ず、結果隣の芝生があまりにも青く見え過ぎる余り「お隣の韓国では長い間の民主化闘争で民主主義を闘い取ったッッッッ! さ…最高だァァハハハハハ! に、日本人も韓国をみならって社会の閉塞状態を打ち破るんだあああああッ!」みたいにラリってる訳だ。韓国のとんでもない長時間低賃金労働だとか、自殺率OECDワーストだとか、老人貧困率OECDワーストだとか、そういう事を知ったら「韓国民主主義サイコー!」なんて口が裂けても言えないのにね。日本の親韓派というのは嫌韓派と同じかそれ以上に無知で迷惑な存在である。

一方、ある韓国人(向こうでは珍しく真っ当な発言をしてきた人)が自身のフェイスブックで重要な指摘をしていた。尹錫悦弾劾デモに熱狂している友人がいるそうなのだが、この友人はシリアのアサド政権崩壊に対して「世襲権力の独裁者国家が倒れるのは当然」などと言って喜んでいるという。…まるっきり帝国主義目線やん! まるっきりシオニストそのものやんけ! アサド政権がどれだけイスラエルと激しく衝突していたか。どれだけパレスチナ人を助けてきたか。そういう認識が全くゼロ! シリアはNATOに空爆され、その手先であるアルカイダやISといったテロリストが暴れ回り、米軍に油田地帯や穀倉地帯を占領された上に、西側諸国から酷い経済制裁まで受けてきた。覚えておかねばならないのは、韓国もまたアメリカによるシリアへの経済制裁に一貫して賛同してきた国であったという事だ。制裁でシリアの人民を困窮させるのに協力した奴らが、「アサド独裁政権崩壊バンザイ! これでシリアは自由になった! 民主化だ!」だって? 凄ェよな、「民主主義を踏みにじった尹錫悦政権に立ち向かう政治意識高い韓国市民」って…。「制裁に賛同してシリアの人々を苦しめて申し訳ない」と一言でも詫びるならまだ分かるが、実際にはシリアという国家の崩壊(単にアサド政権の崩壊ではない。今回の件でシリアという国そのものがイスラエルやトルコやアメリカによって崩壊・消滅しかねない。それも凄まじい民族浄化が行われて!)を万々歳してるんだから。おまえら「民主主義を守護する韓国市民」とやら、日帝と何が違うの? 韓国国家やおまえらがシリアに対してやってきた言動、日帝が朝鮮半島にやってきた事と全くおんなじ! こういうのを見てると、「大韓民国」なる国に果たして存在意義がどれだけあるのかという話になる。この件が我々に与えてくれる最大の教訓とは、シリアの代わりに韓国(及びアメリカ・日本・イスラエル)が滅びれば良かったという事だ!
ちなみにそのシリア反帝国主義闘争を、武器供与や軍事顧問派遣といった形で助けてきた国の一つが朝鮮民主主義人民共和国であったという事実も忘れてはならないであろう。ロシアやイランほどではないけれどね。

いや、上記の友人氏みてェなのがあのキャンドルデモに出ている韓国人の全てだと言うつもりはないよ。でもこの友人氏というのは平均的韓国人の思考というのを非常によく体現していると思う。向こうのマスコミはみいんな「アサド独裁政権崩壊! 自由に喜ぶシリア国民!」の大本営発表一色だからね。あの恐怖の首斬りテロリスト集団IS出身の司令官を英雄扱いする報道を「韓国を代表する民主派新聞」が率先して流してもいる。こんな状況では、全部ではなくともこの手の連中があのキャンドルデモ参加者の多くを占めていると考えるべきだ。尹錫悦弾劾キャンドルデモに出てる韓国市民というのは、シリア含む第三世界グローバルサウスにとっては西側帝国主義陣営の一員に過ぎない。すなわち明確な「敵」であるという事だ。同時に第三世界の目には韓国の一連の戒厳事態というのは、単なるバカ話でしかない。「独裁者尹錫悦に立ち向かって民主主義を守る韓国市民だって? バカじゃねェの?」と。尹錫悦政権とそれに対立する韓国市民とやらも、どっちも第三世界を収奪して食い物にする西側の一員である事に違いはないのだから…。

【追記】
記事を書いている最中に尹錫悦の弾劾が国会で通ったようだ。しかしながら我々はここで恐るべき現実に激突しなければならない。
以前の記事を書いた時には筆者もうかつに気付かなかった事実があるので、それを述べておく。
実は現在韓国の憲法裁判所は、任期による人員の交代やら何やらで判事の数が足りなくなっている。本来9人いるべき裁判官が6人しかおらず、議決するには最低7人いなければならないのだ。つまり肝心の憲法裁判所が弾劾審判の要件を今現在満たしていない状態なのである。しかも今の裁判官の何人かは来年にまた交代し、新任裁判官も本来なら大統領が任命する制度なので、何が何だか分からなくなってくる。まあ、大統領が職務停止になれば総理がそれを代行する事になるが、それでも憲法裁の弾劾審判は相当な混乱と時間がかかる事になりそうだ。そして韓国の政治・司法システムの麻痺も数ヶ月に亘る可能性が高い。
「尹錫悦の戒厳を阻止した韓国市民の勝利」など現実とは全くかけ離れている事が、この事からもお分かりいただけると思う。

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