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白玉老虎 백옥로호 はくぎょくろうこ

東京国際フォーラムは松本零士の「お別れの会」に相応しくない

漫画家の松本零士が今年の2月13日に死に、その「お別れの会」とやらが先日(6月3日)に執り行われたそうだ。この話題は読売毎日NHK日刊スポーツその他多くのマスコミでも取り上げられたので、お読みになった方も多かろう。検索すればその手のニュースもすぐに見つかる。会場は東京国際フォーラムであった。

で、筆者はこの「お別れの会」の様子をニュースで見て大変な違和感を感じた。「そうじゃねえだろ」と。これが本当に松本零士の「お別れの会」なのか、こんなやり方では松本零士の生前の意志と「業績・行跡」に背く事になるのではないか、松本の遺族やスタッフは何でこんな場所で「お別れの会」を挙行したのか、と。

筆者がこの「お別れの会」に感じた最大の違和感、それは会場となった場所である。東京国際フォーラム? そんな馬鹿な。何でそんなとこで松本零士大先生(笑)の「お別れの会」なんかやる訳? あり得ない話だ。もし筆者が松本の遺族か弟子・スタッフならそんな場所を絶対に会場に選ばないし、何よりも松本零士という漫画家を偲んで生前の「業績・行跡」を称えるのに最も相応しい会場も知っている。そこで大々的に漫画業界関係者やマスコミを読んで、派手に一発ブチ上げるであろう。では松本零士の「旅立ちを見届け」るのに、日本はおろかこの世界で最も相応しい場所とは?

靖国神社に決まっているではないか、そんな事!

本来ならば、松本零士の「お別れの会」は靖国神社で挙行すべきであった! 通称「war shrine 戦争神社」こと東京都九段にある、あの日本鬼的軍国主義・帝国主義の象徴たる靖国神社に他ならない。靖国神社の敷地を100パー全域借り切って、そこで大々的に「松本零士先生 お別れの会」を挙行すべきであったのだ! 
なぜかって? 松本零士は生前に靖国神社とどれだけ深い関係であった事か! 毎年夏になると靖国では「みたままつり」なるお祭が行われ、これは一言で説明すると「狂信右翼の全国大会」そのものだ。この祭に参加したり奉納する事はすなわち「おいら、これで今日から堂々たる右翼でーす」と宣言するに等しい。漫画家で言うと、1990年代に小林よしのりが「ゴーマニズム宣言」を描き始めて話題を集めたものの、その後どんどん右傾化していって、ついにはこのみたままつりに絵を献納するようになった。当時「噂の真相」で取り上げられ、「これで小林は堂々たる右翼の仲間入りを果たした」と評されたものである。しかしながら話は小林よしのりだけに留まらない。これまで靖国に出入りして、絵を献納していた漫画家・イラストレーターというのはかなりの数に上るし、他ならぬ漫画家協会自身がその事を誇らしげにひけらかしているのだから。その代表格が他ならぬ松本零士であった。さらに松本の「マブダチ・盟友」を公言する日本漫画家協会会長のちばてつや(今回のお別れの会の実行委員長でもある)もまた、同様にみたままつりの常連である。松本零士とちばてつやはこの「みたままつり」へ毎年のように絵を描いては献納してきた。小林よしのりがそうであったように、いやそれ以上に靖国みたままつりに長年入れあげてきた松本とちばもまた、「堂々たる右翼」ではないか。日本帝国主義と日本軍国主義のサポーターではないか。将来、再びアジアを侵略して大量虐殺を行い、日本人自身も子供を戦場に送っては原爆と大空襲で虫ケラのように死んだ、そんな世の中に再び戻そうとしているとしか思えないではないか。「みたままつり」に絵を献納するというのはそういう事に他ならない。
何が「世界平和」だ。
何が「権力者を指さして『ダメだろ』と言える国であって欲しい」だ。
何が「安保法制・共謀罪ハンターイ」だ。
何が「戦争への強い怒り」だ。
何が「陸軍のパイロットだった父親の戦争体験などをもとに「戦場漫画」と呼ばれるシリーズも半世紀にわたって書き続け、命の尊さを漫画を通じて訴えました」なものか!
ふざけるなの一言である。靖国神社激ラブの右翼・軍国主義ジジイどもが、どのツラ下げて美辞麗句を並べ立てるのか! 

こうした松本の生前の行いを考えれば、「松本零士先生 お別れの会」とやらの会場に靖国神社が最も相応しかったという事がお分かりいただけよう。今の日本岸田政権の軍拡化を見ても、靖国神社激ラブの松本零士はまさにある意味で「時代の先端」を走っていたとも言える。
「松本零士先生 お別れの会」は靖国神社で挙行すべきであった! 松本は神道式の正六位まで叙位されたというのだから、なおさら靖国でお別れの会をするのがお似合いであったろう。いや、まだ一周忌があるし、周年でナンボでも機会はある。今後もし松本の追悼イベントをやるならば、その時は間違いなく靖国でやるべきだ。いや、やらなければならない!
遺族やスタッフ達も松本零士と靖国神社の密接な関係を隠すな。生前の当人は非常に熱心に靖国への献納を行っていたのだから、もっと堂々と正直にその事をPRすべきではないか。「松本零士先生は靖国神社とみたままつりが三度のメシよりも大好きな、日本鬼的軍国主義・帝国主義に染まった右翼でした」「日本人とアメリカ人の若者の命だけが大事で、日帝の侵略被害に遭ったアジア人の命なんか知ったこっちゃありませんでした」と。「戦争への強い怒り」などというでまかせをこれ以上垂れ流すのはやめよ。世の中真実こそが一番面白い。「松本零士は靖国激ラブの右翼ジジイだった」という真実こそ、松本が生前に描き上げて来たいかなる漫画よりも面白いのだから。


※新たにブログを立ち上げる事にいたしました。色々な事を書いていきたいと思いますので、今後とも御愛読の程よろしくお願いいたします。

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